クレジットカードを作るときには、「国際ブランド」を選ぶ必要があります。国際ブランドにはいくつか種類がありますが、中でも世界的にシェアが多いVISAかMastercardかで迷っている方は多いのではないでしょうか。
当記事ではそんな方の参考になるように、両ブランドの違いや選び方などについて、詳しくご紹介いたします。
「そもそも国際ブランドって何?」
「シェア数はどちらが多いの?」
「二枚目以降のカードは何のブランドを選ぶべき?」
といった、よくある疑問にもお答えしていきますので、ぜひ参考にしてみてください。
国際ブランドとは、クレジットカードで物を買ったりお金を借りたりするための決済システムを、世界各地に提供している会社のことです。
主要な国際ブランドとしては、「VISA」「Mastercard」「JCB」「American Express」「Diners Club」などが挙げられます。
クレジットカードには、国際ブランドと提携する会社が発行するカード(提携カード)と、国際ブランドが自ら発行するカード(プロパーカード)の二種類があります。
VISAとMastercardはどちらもプロパーカードを発行しておらず、提携会社によってカードが発行・管理されています。
つまり、私たちが普段「ビザカード」「マスターカード」と呼んでいるクレジットカードはすべて、VISAやMastercardと提携した会社が発行・管理しているカードだということです。
クレジットカードによる取引の件数を国際ブランド別で見たときに、シェア数が最も多いのはVISAで、二番目に多いのはMastercardです。
クレジット決済やモバイル決済の専門誌である「ザ・ニルソン・レポート」によると、2015年における世界の取引件数シェアは、次のとおりでした。
中国発の国際ブランドであるUnionPayが近年シェアを増してきているものの、世界の約8割もの取引がVISAとMastercardの二社で占められる、という状況になっています。
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日本はクレジットカードの販売店網が整っているので、クレカ決済に対応しているお店であれば、VISAでもMastercardでも大抵利用できます。
利用可能な店舗の数はほとんど同じなため、日本国内での使い勝手は両社ともあまり変わりません。
ただし、Mastercardのみ利用できる会員制量販店の「コストコ」など、ごく一部に例外は存在します。
審査の厳しさは、VISAとMastercardとで違いはありません。
これはなぜかというと、クレジットカードの審査は、国際ブランドではなくカードの発行会社が行っているためです。
たとえば楽天カードはVISA・Mastercard・JCBの中から国際ブランドを選択できますが、審査を行うのはあくまでも楽天カード側なので、何のブランドを選ぶかによって審査が厳しくなったり緩くなったりすることはありません。
海外ATMで現地通貨をキャッシングする際は、VISAよりもMastercardの方が1%程度お得になることが多いです。
これは、海外でクレジットカードを利用した際に適用される為替レートが、国際ブランドによって異なるためです。両社が適用する為替レートは、下記の公式サイトから確認することができます。
しかしいずれにしても、日本円を現地通貨に両替するよりはATMでキャッシングする方が手数料を安くできるケースが多いので、賢く使えばキャッシングは海外旅行の強い味方になります。
国際ブランドで迷ったときは、VISAを選ぶことをおススメします。
VISAはカード保有者数で圧倒的なシェアの多さを誇るため、カードに関して分からないことや困ったことがあっても、他のユーザーなどから情報収集しやすいというメリットがあります。
またVISAは国内・海外ともに加盟店の数も多いため、さまざまなお店でカードを利用できるという点もメリットです。
クレジットカードを複数持つ場合、別々の国際ブランドを選んでおくと、それぞれの強みが活かせるので便利です。VISAやMastercardは「決済ブランド」と呼ばれ、利用できるお店が多く、決済に便利であることが最大の強みです。
一方、JCBやAmerican ExpressやDiners Clubは、「Travel&Entertainment(旅行とエンタメ)カードブランド」と呼ばれ、旅行保険や優待特典などに強みがあります。
いろいろな国際ブランドのカードを持つことで、利用できるお店の幅が広くなるうえに、手厚い特典を受けることができるようになります。
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VISAかMastercardかの二択で迷っている方には、三井住友カードの「デュアル発行」を利用することもおススメです。デュアル発行は、1回の審査でVISAとMastercardのクレジットカード2枚を作成することができるサービスです。
2枚目のカードは年会費が割引になるため、普通に2枚発行するよりもお得になります。
国内・海外ともに加盟店数が多いVISAとMastercardを両方持っていれば、お店でもATMでも、カードが使えなくて困ることはほとんどなくなるでしょう。
日本発の国際ブランドであるJCBは、会員割引や空港ラウンジ無料といった国内優待サービスが充実しています。
またJCBは、海外に設置された会員専用窓口で日本語によるサポートが受けられたり、旅行保険が充実していたりと、海外旅行の際に便利なメリットもあります。
ただし、JCBには海外の加盟店数が少ないという短所があるため、海外に強いVISAやMastercard と合わせて持つのがおススメです。
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これまで、VISAとMastercardの違いや選び方についてご紹介してきました。
両社ともいろいろなお店で広く利用できる便利なカードですが、どちらにするか迷ったら、保有者数のシェアが圧倒的に多いVISAを選ぶことが無難な選択です。
ただ、海外でよくクレジットカードを利用する方は、為替レートがお得なMastercardを選んでも良いでしょう。
またカードを複数持つ場合は、国際ブランドを別々にして、それぞれのブランドの強みを活かす使い方がおススメです。
当記事を参考に各国際ブランドが持つ長所と短所を理解していただき、ご自身にマッチしたブランドを選択していただければ幸いです。