「JCBカードのリボ払い「支払い名人」って何だろう。」
「普通のリボ払いとどう違うのだろう。」
リボ払いというと手数料が高くて損があるというイメージを持たれる方も少なくないと思いますが、「支払い名人」と聞くとなんだかお得なような気がするかもしれません。しかし「支払い名人」とはJCBが提供するリボ払いシステム。リボ払いであることには変わりありません。
でも支払い名人は上手に使いこなすことによって、手数料を最小限に減らしリボ払いのメリットを十分に受けることができます。場合によっては毎月払う手数料がゼロということも可能です。
今回はJCBカードのリボ払い「支払い名人」を利用するかどうか悩んでいる方に向けて、「支払い名人」の特徴やメリット・デメリットをわかりやすく説明し、最も賢く「支払い名人」を利用する方法を解説します。
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目次
JCBの「支払い名人」とは要はリボ払いのことですが、次の5つの特長があります。
これらの特徴がありますので、普通のリボ払いとは少し違います。それぞれの特徴を詳しく解説していきますね。
「支払い名人」の大きな特徴の一つは、初回手数料は無料であることです。
普通のリボ払いは初回から手数料がかかってしまいますが、手数料は支払い残高の15-18%で計算されますので初回手数料が最も高くなります。
しかし「支払い名人」は、例えばリボ払いの設定を5万円にしている場合、7万円の買い物をしても、当月の支払いは5万円だけでいいのに、手数料がかかるのは翌月の2万円のみとなります。それで「リボ払いにしているのに意外と手数料をほとんど払っていない」というケースが出てくるのが「支払い名人」の特徴です。
「支払い名人」は、設定した金額を超えるとリボ払いになるというシンプルな仕組みになっています。設定した金額を超えた場合、お店で「一括払い」と指定したものでも自動的にショッピングリボ払いとなります。
例えば毎月5万円以上は支払いたくないという人は、設定金額を5万円にしておけば「毎月のクレジットカードの支払いは常に5万円以下」となります。加えて先ほど解説したように、初回の手数料が無料ですので、「今月はすでに5万円使ってしまったけど、これ以上使うとリボ払いの手数料を支払うことになるかも」とそれほど悩なくてもよくなります。
なぜなら5万円を超えた場合でも、初回の手数料が無料になりますので、手数料は翌月の端数だけとなるからです。それでリボ払いの設定金額はよく考えておけば、手数料を多く払わなければならないというケースがほとんどなくなります。
「支払い名人」にすると、ショッピング保険がついていないクレジットカードでもショッピング保険が付帯されます。ショッピング保険とは、ブランドものや家電製品などをクレジットカードで購入した後、商品が破損したり盗難したりした時に払った金額を保障してくれる保険です。「支払い名人」のショッピング保険は1回につき3,000円の自己負担金がかかるものの、購入日から90日、1回の補償額が最高で50万円※まで、年間トータルで100万円まで保証されます。
※ただし自己負担金が3,000円ですので、受け取る金額は実質最高で497,000円となります。
ショッピング保険で保障されたものは例えボロボロになってしまったものでも新品になって戻ってきます。あなたが使うものでなくてもプレゼントとして買った商品も対象となりますので、積極的に利用しましょう。ただし以下のものは保険対象外となってしまいますので注意してください。
年会費無料のクレジットカードでも紛失・盗難保険や海外旅行保険などが無料で付帯しているものは数多くありますが、ショッピング保険が付帯のクレジットカードは限られています。
もしあなたの持っているクレジットカードにショッピング保険がついていないなら、支払い名人の定額払いにして設定をできるだけ高めに設定することもできます。そうすれば基本的にリボ払いの手数料はほとんど支払わなくてもすむのに、あなたのクレジットカードはショッピング保険が無料でつくことになります。
「支払い名人」登録中は、対象のキャンペーンの抽選口数が2倍となります。JCBではこのようなチャンスアップが「支払い名人」の他にもたくさんありますが、複数のキャンペーンチャンスアップを合計した抽選数となります。対象のキャンペーンは「キャンペーンチャンスアップ」のマークが表示されますので、「支払い名人」に登録された方は積極的にトライしてみてください。
「支払い名人」は元金定額リボルビング方式です。ちょっと難しい単語が並んだのでわかりづらいかもしれませんが、端的にいうと「最初に設定した金額+利息分を毎月支払う」のが元金定額リボルビング方式です。支払い残高は、毎月最初に設定した金額ずつ下がっていくことになります。
例えば支払い金額が12万円で、設定金額(元金)が20,000円と設定した場合、定額実質年率15.0%ですので、次のようになります。
支払い回数 |
元金 |
支払額 |
利息 |
支払い残高 |
---|---|---|---|---|
初回 |
20,000円 |
20,000円 |
0円 |
100,000円 |
2回目 |
20,000円 |
22,136円 |
1,150円 |
80,000円 |
3回目 |
20,000円 |
20,953円 |
1,019円 |
60,000円 |
4回目 |
20,000円 |
20,789円 |
739円 |
40,000円 |
5回目 |
20,000円 |
20,509円 |
509円 |
20,000円 |
6回目 |
20,000円 |
20,238円 |
246円 |
0円 |
合計 |
|
123,886円 |
3,663円 |
|
※前回お支払日翌日から今回お支払日までの日割計算となりますので、上記と異なる場合もございます。
このように支払い残高が常に元金として設定した分だけ減っていくのが、元金定額リボルビング方式です。「支払い名人」の最も大きな特徴は、初回手数料が無料になることです。上記の表を見てもわかるように、リボ払いは初回金額が最も利息が高く、支払いを済ませることによって徐々に利息が下がるという特徴がありますので、かなり得したことになるということがわかるでしょう。
支払い名人の登録は、JCBカード会員WEBサービス 「MyJCB」にログインすれば、オンライン上で手続きをすることができます。その他にも「設定変更届を郵送する」方法や、「電話で手続きをする」方法がありますが、オンライン上での手続きが最も手軽で簡単なのでおすすめです。
支払い名人は一度登録すればずっと継続されますので楽ですが、契約を解除しないとリボ払いをし続けることになります。無駄な手数料を払い続けるのを避けるために、必要がなければすぐに支払い名人の登録を解除するか金額を高めに設定してできるだけリボ払いにならないような設定をおすすめします。
このような支払い名人の金額の変更や登録の解除も全てオンライン上でできますので、自分の収入や支出に合わせて気軽に変更することもできます。
いくつかある支払い名人のメリットの中で、次の3つのメリットに注目しましょう。
その他にも「ショッピング保険が付帯する」「キャンペーンの抽選口数が2倍になる」などメリットはありますが、これらはリボ払いする時の手数料の額を考えると、それほど大きなメリットとは言えないでしょう。これらはあくまでおまけ程度の位置として考えておき、3つの大きなメリットに注目してみましょう。
支払い名人の「管理がしやすい」というメリットは、考えてみればものすごいことです。あなたがたとえどれだけ買い物をしても毎月の支払いは設定した金額以上払うことはありませんので、カードの限度額を超えない限り「今月お金を使い過ぎてしまったからもう買い物ができない」とか「銀行口座にお金がないので支払い延滞になってしまった」ということは、事実上なくなります。
特にいつも口座に入っているお金以上に買い物をしてしまい支払い延滞を繰り返してしまうと社会的信用がなくなってしまい、クレジットカードのグレードアップや新しいクレジットカードを作ろうとする時に審査が不利になってしまいます。
最悪の場合、今持っているクレジットカードを解約されるということさえありますので、支払い延滞は絶対に避けるようにしてください。そしてこのような支払い延滞を避けて毎月きちんと支払いをすませるためにも「支払い名人」を活用するのは賢明であると言えるでしょう。
この全てのクレジットカードのリボ払い共通のメリットに加えて、「支払い名人」はリボ払いの初回手数料が無料になるというメリットは見逃すことはできません。
リボ払いの期間が短ければ手数料はほとんどななくなりますし、手数料の期間が長ければ他のクレジットカードと比べて、かなりの割引になります。それでお金の管理をシンプルにするために、リボ払いを活用してみたいという方は、JCBの支払い名人をおすすめします。
支払い名人は設定した金額を超えなければリボ払いにならないので、金額を上手に設定することによって手数料をかなりの程度削減することができます。
リボ払いは口座に入っているお金以上にクレジットカードを使って、支払い延滞となることを避けるためのものなので、毎月口座に入っている平均金額を支払い名人の設定金額にしておけば、リボ払いでできる限り避けることができ、かつ支払い延滞も避けることができます。
支払い名人の最大のデメリットは、リボ払いの共通のデメリット「手数料を多く支払わなければならない」ということです。支払い名人はいくら初回手数料が無料とはいえ、手数料を払うことには違いありませんので、一括払いと比べると確実に損していることになります。
例えば先ほどの「支払いシミュレーション」で説明した120,000円の買い物で、設定金額が20,000円の場合、初回手数料が無料の分通常のリボ払いと比べて1,300円程度安くなります。しかしそれでも手数料の合計は3,700円近く払うことになりますので、結局のところ一括払いと比べるとかなり損することになります。
特に「支払い名人」は一度設定すると再度連絡しない限り自動的にリボ払いになるシステムになっていますので、「気づかないうちに手数料をかなり支払っていた」ということは十分にありうることです。上手に管理できる自信がない人には、支払い名人はおすすめできません。
しかし支払い名人のメリットを上手に活かすと、最大のデメリットである手数料をかなりの程度減らすことができます。それでは続いて、支払い名人の手数料をできるだけ抑える方法について解説していきましょう。
支払い名人のデメリットである手数料をできるだけ抑えるためには、「設定金額の見直し」と「繰上げ返済」を活用することが大切です。
支払い名人は元金定額リボルビング方式ですので、設定金額を低くすれば低くするほどリボ払いをする頻度や手数料が高くなりますが、逆に設定金額を高くすれば高くするほどリボ払いをすることがほとんどなくなりますし、リボ払いになっても手数料を抑えることができます。それで自分の収入と支出のバランスをよく確かめて、毎月支払えるギリギリの高さの値段までに金額を設定するようにしてください。
繰上げ返済とは、支払い残高として残ったお金を一括で払う制度で、支払った時点で利息が発生しなくなります。それで2ヶ月目に入る前に繰り越し返済をしておけば、手数料は事実上無料になります。
リボ払いはお客から手数料を取ることによって利益を得るシステムですので、このシステムを利用するあなたもカード会社にできるだけ手数料を支払わないように工夫しつつ、JCBのリボ払い「支払い名人」を十分に活用しましょう。
「支払い名人」はJCBのリボ払いシステムで、「マイ・ペイすリボ」は三井住友VISAのリボ払いシステムです。基本的に大きな違いはありません。
「マイ・ペイすリボ」は「支払い名人」と同様、初回手数料が無料ですので、「支払い名人」から「マイ・ペイすリボ」に変えたとしても特に大きな違いはありません。
特に「マイ・ペイすリボ」に登録すると、年会費が割引もしくは無料になり最大で5,000円割引になります。
もし両方のクレジットカードを持っていてどちらをメインカードにしようか迷っているなら、ポイント還元率や付帯サービスなど他の要素を考慮して決めることをおすすめします。
今回は「支払い名人」について解説しましたが、いかがだったでしょうか。
「支払い名人」はJCBカードが提供するリボ払いシステムで、初回手数料が無料、設定した金額を超えるとリボ払いになるなど他のリボ払いとは少し違う特徴があります。
リボ払いは初回手数料が最も金額が大きくなりますので、他のリボ払いよりも手数料をかなり節約することができます。
「支払い名人」を上手に活用すれば、月々の支払いの悩みから解放され、かつ手数料を節約することができるかもしれません。JCBカードをお持ちの方はぜひこの「支払い名人」を賢く利用してみてくださいね。