クレジットカードやスマートフォンの機能の一つとして「iD」という電子マネー決済があるのをご存知ですか?本ページでは流通量は多いものの、実際にあまり知られていないiDについてわかりやすく解説していきます。
基本情報から、メリット・デメリット、おすすめのクレジットカードまでiDに関するすべての情報を網羅しました。これを読んだら、貴方もきっとiDを使ってみたくなるでしょう。
目次
iDとは簡単に言うと、“NTTドコモが提供している電子マネーサービス”です。国内の電子マネーのほとんどが対応しているFeliCaに対応した電子決済を行うことができるものであり、英単語の「Identity:存在証明」がネーミングの由来となっています。
16桁の会員番号が存在し、2019年現在すべての番号が「6900-1」から始まっています。
2004年にJCBが提供を開始した電子マネーサービス「QUICPay」に対してドコモが2005年に提供を開始したのが「iD」です。現在では非常に多くのカード会社にそのサービスの提供を行っており、クレジットカード・プリペイドカード・デビットカード・おサイフケータイなど幅広い決済に対応しています。
現在国内では非常に多くの電子マネーが発行されており、そんな数ある電子マネーは大きく分けて2つの種類に分けられます。
その中で、iDは「プリペイド型」「ポストペイ型」どちらの型でも利用することができる画期的な電子マネーとして他社との差別化を図っています。
iDユーザーの多くはクレジットカードに紐づく形で利用するポストペイ型です。チャージの手間がなく気軽に利用することができるという点や残高を気にする必要がないという点がメリットであり、iDはポストペイ型電子マネーの代表的ポジションです。
クレジットカード情報を一切必要としないチャージ式のプリペイド型iDというのも発行されており、より多くの人がiDを使って便利に決済を行うことができるようになっています。
ただ、『iD=クレジットカードと一緒に使う電子マネー』というイメージが強く、iDはポストペイ型のみと思っている方が多く認知度があまり高くないということもあり、プリペイド型の電子マネーの中でも取引金額や利用者数はまだまだ上位とは言えません。ポストペイ型iDは非常に多くの金融機関やカード会社から発行されていますが、プリペイド型は2019年8月現在で4社のみが対応しています。需要が高まれば今後も発行会社は増えていくものと推測されます。
ポストペイ型にプリペイド型それぞれにメリットがありますので、どちらか一方に限定することなく、生活環境の変化に合わせて好みの型をセレクトすることができるの他の電子マネーにはない特徴と言えるのではないでしょう?
実際にiDを使ってみようと思った場合、どのタイプのiDを利用したいかによって申し込み方法が変わってきます。iDを使用した決済と一言でいっても、3つのタイプの使い方があり、それぞれ申し込み方法と使い方が異なってくるのです。使い方と申し込み方法について一つ一つ見ていきましょう。
《iD専用カード》
クレジットカードの機能の一部としてのiDではなく、iD機能単体のカードを使って決済したいという場合は、自分の希望する型に合わせた申込が必要です。
プリペイド型のiD専用カードについては、「ソフトバンクカード」「チケットレストランタッチ」「dカードプリペイド」「メルペイ」から発行されています。クレジットカードとは異なり、年齢に関する制限が緩い点や審査などなく簡単に申し込める点などが強みです。
ポストペイ型のiD専用カードについては、発行している会社が三井住友カードのみです。iD専用カードに対応した三井住友カードを持っており、iD専用カードの発行を希望すれば手数料無料で発行することができます。クレジットカードとは別にiD専用カードを携帯したいという場合に便利です。iDの提供元であるNTTドコモも、dカードに付随する形でiD専用カードを発行していましたが、そのサービスはすでに終了しており新規発行・更新を停止しています。
《一体型クレジットカード》
クレジットカードの機能の一つとしてiD機能が搭載されているカードがあります。クレジットカードの機能の一部としてカードをタッチしてiD決済を行いたい方はこちらの方法を選びましょう。
iD機能が搭載されたクレジットカードへの申し込みが必要となります。以下で紹介するクレジットカード会社の中から、iDが搭載した1枚を選んで申し込みましょう。
後程、おすすめのクレジットカードも紹介しますので参考にしてください。
《スマートフォン》
お手持ちのスマートフォンに「おサイフケータイ」の機能が付いていれば、スマートフォンを決済端末にタッチするだけでiD決済をすることができるようになります。
スマホを使ったiD決済を希望する場合も、iDに対応したクレジットカードを発行する必要があります。
iD専用カードとして利用したい場合を除き、ポストペイ型のiDを利用するにはiDに対応したクレジットカードに申しこむ必要があります。このクレジットカードの選び方にもポイントがあるのです。
iD対応クレジットカード会社の一覧と、対応iDについての一覧をまとめてみました。
クレジットカード会社 |
代表的なカード名 |
対応iD |
---|---|---|
NTTドコモ |
dカード |
カード型・おサイフケータイ・Apple PAY |
イオン銀行 |
イオンカード |
おサイフケータイ・Apple PAY |
オリエントコーポレーション |
オリコカード |
カード型・おサイフケータイ |
クレディセゾン |
セゾンカード |
おサイフケータイ |
JRFカード |
大丸松坂屋カード |
Apple PAY |
セディナ |
セディナカード |
カード型・おサイフケータイ・Apple PAY |
大和ハウスフィナンシャル |
ハートワンカード |
カード型 |
ペルソナ |
ペルソナSTACIAカード |
カード型・Apple PAY |
ポケットカード |
ファミマTカード |
カード型・Apple PAY |
三井住友カード |
三井住友VISAクラシックカード |
カード型・おサイフケータイ・Apple PAY |
UCカード |
UCカード |
おサイフケータイ |
ゆうちょ銀行 |
JPバンクカード |
カード型・おサイフケータイ・Apple PAY |
ライフカード |
ライフカード |
カード型・おサイフケータイ・Apple PAY |
VJAグループ(全国の銀行が発行しているクレジットカード) |
カード型・おサイフケータイ・Apple PAY (発行する銀行により異なります) |
※iDの公式サイトを参照(令和元年8月現在のデータです)
このように、iD対応クレジットカードと一言でいっても「対応する範囲」についてはバラつきがあることが読み取れます。
クレジットカードを端末にかざすことでiD決済をしたいと考えている方であれば、カード型に対応したカード会社のクレジットカードを選びましょう。
スマートフォンをかざしてiD決済をしたいと考えている方や、同じiD対応クレジットカードであればスマホ決済にも対応したものが良いと考える方は、気を付けてカードを選ぶようにしてください。お手持ちのスマートフォンがおサイフケータイに対応したAndroidの場合、『おサイフケータイ対応』のiD対応クレジットカードが必要です。また、お手持ちのスマートフォンがiPhoneでApplePayとして支払をする場合は『ApplePay対応』のiD対応クレジットカードを選ぶ必要があります。
iDが機能としてついていればどの利用タイプにも対応しているということではありませんので、iD目的でクレジットカードを発行する際は注意しましょう。
実際にiDを使ってお店で決済する際の流れなどを知っておきましょう。利用タイプによって、事前の準備が必要となるものもありますので、これから利用を開始する方は自分の利用タイプの部分をしっかりと頭に入れておいて下さい。
《iD専用カードを利用する場合》
ポストペイ型とは異なり、予めチャージをした金額を決済に使用するのがこのプリペイド型です。そのため、カードが届いたら現金や銀行口座などからチャージを行ってから使い始める必要があります。
チャージが完了すれば、お店の電子マネー決済端末にかざしてお買い物をすることができます。チャージの方法やチャージできる場所については、カード発行会社によって異なりますので、発行時の説明書やカード会社の会員専用ページなどを参照してください。
こちらは対応のクレジットカードが発行されていることが条件となり発行されますので、発行された時点でクレジットカード情報が登録されたカードが届きます。そのため、特にチャージや諸手続きを踏むことなく、届き次第すぐにお店で決済を行うことができます。
《クレジットカード付帯のiDを利用する場合》
こちらに関してもカードが届いた後、特別な手続きや準備は必要ありません。店頭の会計時にカードを提示して「iDで決済する」という旨を伝えましょう。電子マネーの決済端末にカードをかざすことで決済を完了させることができます。
《スマートフォンでiDを利用したい場合》
スマートフォンでiDを利用する場合は、お手持ちのスマートフォンの種類によって準備の手順が異なります。
お手持ちのおサイフケータイ対応スマートフォンに、iDアプリをダウンロードします。このアプリは無料(通信費は負担)です。アプリを起動し、クレジットカード情報を設定しましょう。カード番号や暗証番号など必要事項を入力し、登録が完了すればおサイフケータイでiDを利用できるようになります。
会計の際は、iDで決済する旨を伝え、電子マネー読み取り端末にスマホをかざして会計は完了です。
iPhoneにてApplePayを利用する場合は、Walletアプリケーションにてクレジットカード情報の登録を行う必要があります。Walletアプリケーションは、iPhoneのデフォルトアプリであるため、特別ダウンロードなどは必要ありません。
Apple WatchにてiDを利用する場合は、「マイウォッチ」→「WalletとApple Pay」と進んでいき、Apple Pay対応のクレジットカード情報を登録しましょう。
会計の際は、iDでの決済をする旨を伝え、電子マネー読み取り端末にかざして会計が完了です。Touch ID対応の端末であればそのままかざすだけでOKですが、Face ID対応端末の場合はサイドボタンをダブルクリックしてからかざす必要があります。
自分の使用する端末の認証システムを確認しておきましょう。
iDを提供しているNTTドコモの公式ホームページを使って、iDの利用店舗を検索することができます。他にも、店頭やレジカウンターの近くに対応決済方法の各種ステッカーをチェックしてiDのステッカーがあれば利用可能店舗という目印です。iDのステッカーは、黄色い枠に黒でiDと書いてあります。
ホームぺージの情報によると、iDの加盟店数は全国で約94万台を超えています。
全国的に利用者数の多い加盟店をピックアップしてみましたので、参考にしてください。
ジャンル |
主な加盟店 |
---|---|
コンビニエンスストア |
セブンイレブン、ファミリーマート、ミニストップ、ローソン、デイリーヤマザキ |
飲食店 |
かっぱ寿司、マクドナルド、ミスタードーナツ、すき屋、吉野家、ガスト、ジョナサン |
ショッピング |
イオン、イトーヨーカドー、アピタ、DAISO、ドン・キホーテ、ヨドバシカメラ、AOKI、マツモトキヨシ |
その他 |
TSUTAYA、エネオス、歌広場、シダックス、富士急ハイランド、NASスポーツクラブ |
このように、街中の様々なお店でiDを使って決済を行うことができます。社会のキャッシュレス化に伴い、電子マネー決済を導入するお店は増えてきています。これからも、iDが使えるお店はこれからもどんどん増えてくるものと推測できるでしょう。
iDに関する基本的な情報が解った所で、iDを利用することにはどのようなメリットがあるのかを考えてみました。
冒頭でも解説したように、電子マネーはポストペイ型とプリペイド型に分けられます。しかしiDは他の電子マネーとは違い、自分の好みに合わせて好きな型を選択して利用することができるのです。
「自分はクレジットカードを持っているので、ポストペイ型のiDを」・「子供や家族には使いすぎを防ぐためにプリペイド型のiDを」など、シチュエーションやライフスタイルに合わせて多彩な使い方をすることができます。
インターネット上のお買物以外は、現金で支払っているという方もまだまだ多くいます。現金で支払うとポイントによる還元を受けることはできませんが、少額の決済にクレジットカードを使うのは躊躇してしまうという方も多いでしょう。
ポストペイ型iDであれば、少額決済でも気兼ねなく利用することができ、ポイントも貯まります。ポストペイ型iDはクレジットカード決済と同じ様に請求がかかるので、利用に応じたポイントを貯めることができ、ポイントを使ってまた別の買い物をするなどお得な還元を得ることができるでしょう。
電子マネーにおいて最も懸念されるのが、この不正利用についてでしょう。クレジットカード決済には不正利用の補償がありますが、電子マネーは気づいて停止するまでに使用された分は補償の対象外というものも多々あります。無記名式の電子マネーなど中には紛失時に停止措置すらできないというものも存在します。
その点、ポストペイ型iDは不正使用の補償がしっかりとついているので、安心して使うことができるでしょう。紛失時は自分のiDカードを発行しているカード会社へ連絡して利用停止依頼をかけます。その後、iD機能も止めるためドコモに連絡を入れる必要があります。
万が一iDの不正使用があった場合には、クレジットカード同様特別なケースを除き、紛失・盗難の届け出から60日前までさかのぼり、それ以降の不正利用についてはカード会社がその損害を補償することが一般的です。詳しくはカード会社のホームページを参考にしてください。
つまり、クレジットカード利用とほとんど変わらない補償を受けることができますので、電子マネーだからiDだからという理由でセキュリティーがおろそかになることはありません。
(プリペイド型のiDについては、自身で停止措置を行う必要があり、停止前に使われてしまった不正使用分は補償の対象外となる可能性がありますので注意しましょう。)
クレジットカード決済では、カードを端末に挿し込み暗証番号を入力することやサインを書く必要があります。特に少額決済時やコンビニ利用時など素早く会計を済ませたい時にこのような動作は省きたいと感じる方も多いでしょう。
iDは電子マネーならではの決済スピードという大きなメリットを持っています。FeriCaと呼ばれる電子マネー決済端末にiDをかざすだけで会計を行うことができ、サインや暗証番号の入力は不要・店員にカードを預けることもありません。
カードをかざしてすぐに会計が完了するので、スマートに買い物を終えることができるでしょう。
クレジットカード一体型iDの中で、おすすめのカードを3つご紹介していきます。iD対応のクレジットカードの中でも、スペックが高くお得度の高いものを厳選してみました。
まずは、なんといってもiDの提供元であるNTTドコモが発行しているdカードをご紹介します。ドコモユーザーにとって非常にお得な特典が多く、ポイント還元率も高い点が高く評価されています。
カード発行会社 |
NTTドコモ |
---|---|
年会費 |
初年度:無料 2年目以降:1,375円(税込) 前年に1度でも利用があれば年会費は免除 |
ポイント還元率 |
クレジット利用:1.0%~ iD利用:1.0%(100円で1ポイント) |
対応決済機能 |
iD(カード型・おサイフケータイ・Apple Pay) モバイルSuica SMART ICOCA 楽天Edy |
その他 |
・学生可 ・国内海外旅行保険なし ・海外サポートデスク利用可 ・ショッピング保険有 |
ドコモが発行するカードということもあり、DoCoMoユーザーに限定しているように思えますが、実際はドコモユーザーに限らず他携帯会社利用者でも申し込みをすることができます。同じくドコモが発行するdカードゴールドはドコモユーザーに特化した内容となっていますが、当該カードについては他社ユーザーからも支持されています。
今回ご紹介する3種類のカードの中で、唯一“実質的な年会費が無料”となる1枚です。1回でも利用があれば、翌年度の年会費は無料となります。この条件における「利用」とはクレジット決済だけでなくiD決済も対象です。つまり、1度でもiD決済をすれば翌年以降も年会費無料で保有することができるカードということになります。
ドコモユーザーに向けたお得なサービスはもちろんですが、常時ポイント還元率1.0%や特典などなかなかのハイスペックカードである当該カードを実質年会費無料で持てるのはおすすめ度が高いです。
ポイント還元率は常に1%以上!ドコモのスマホ決済サービス「d払い」や電子マネー「iD(dカード)」の支払いで最高7%ポイント還元!ローソンとマツキヨ利用者は特に注目のカード!ドコモユーザなら「ケータイ補償」で、購入から1年以内の端末の紛失・盗難・修理不能などを最大1万円補償。マイルはJALマイル交換可能!主婦やアルバイトの方で審査が不安な方はキャッシング枠をゼロに設定するのがおすすめ!
カード型・おサイフケータイ・Apple PayだけでなくiD専用カードの発行も続けている、三井住友カードから、ベーシックな1枚をご紹介します。
カード発行会社 |
三井住友カード |
---|---|
年会費 |
初年度:無料 2年目以降:1,375円(税込) 年会費割引特典あり |
ポイント還元率 |
クレジット利用:0.5%~ iD利用:0.5%(1000円で1ポイント 1ポイント=約5円) |
対応決済機能 |
iD(カード型・おサイフケータイ・Apple Pay) 楽天Edy WAON(オートチャージ可) nanaco モバイルSuica Apple PAY |
その他 |
・海外旅行傷害保険付帯 ・国内外ショッピング保険有 ・学生可(学生用カードも有) |
iDの提供本家のドコモが発行するdカードよりも、iDに関して充実していると言えるのがこの三井住友VISAクラシックカードです。
当該カード自体にiDの機能が付いている他、Apple Payとおサイフケータイどちらにも対応しています。また、iD専用カードである「三井住友カードiD」が年会費発行手数料無料で発行することができるのです。
おサイフケータイやApple Payの機能が付いていないスマートフォンをお持ちの方は、iD専用カードをスマホケースなどに収納しておサイフケータイの要領でiD決済を使っているようです。
年会費の割引特典については、
となっており、重複して割引対象となるものとそうでないものがあります。先ほど紹介したdカードと比較すると条件クリアの難易度があがりますが、全く達成できないということもありませんので、年会費無料を目指すのであれば当該カードをメインカードとして利用してみてはいかがでしょうか?
日本で初めてVISAカードを発行したのは三井住友VISA!年会費が安くセブン・ファミマ・ローソン・マクドナルドの獲得ポイントが常に5倍、100円で1マイルためられるバランスの良いカード!裏面に顔写真入りICカードを選べば安全性がぐんとアップ!
高ポイント還元で人気のオリコカードから、ワンランク上のプレミアムゴールドカードをご紹介します。
カード発行会社 |
オリエントコーポレーション |
---|---|
年会費 |
1,950円(税込み) |
ポイント還元率 |
クレジット利用:1.0%~ iD利用:1.5%(100円で1ポイント+200円で1ボーナスポイント) |
対応決済機能 |
Mastercardブランド:iD(カード型・おサイフケータイ) JCBブランド:QUICPay Google Pay 楽天Edy nanaco |
その他 |
・国内海外旅行傷害保険が自動付帯 ・ショッピング保険有 ・ゴールドカードとしての各種優待あり ・ETCカードや家族カードが無料 |
ポイント還元率に特化したクレジットカードは他にもありますが、iD利用に焦点を充てた時、最強のポイント還元率といっても過言ではないのがこのオリコカードザポイントプレミアムゴールドです。
通常、iD利用時のポイント還元率はクレジット利用時と同じか少し下がることが一般的です。しかし、当該カードはクレジット利用時よりもiD利用時の方が高ポイント還元というiDユーザーにとって非常にお得な内容となっています。
クレジット利用時は100円で1オリコポイントが付与されます。iD利用時には100円で1ポイントに加えて200円で1ポイントが特別加算されるのです。この特別加算は、JCBブランド選択時のQUICPayでも同様です。
200円未満の決済においては、付与ポイントはクレジット利用時と変わりませんが200円を超える金額を利用する際にはポイント還元率が1.5%となり、他のクレジットカードよりも高還元となります。
ゴールドカードという名称にふさわしい、福利厚生サービスが充実しているにも関わらず手頃な年会費というのも当該カードの魅力です。ゴールドカードラウンジサービスこそありませんが、国内外のホテルやレジャー施設などの優待や渡航時の手荷物宅配サービスなど各種優待が充実しています。
総合評価 |
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3.8 |
ポイント還元率は常に1%以上で、入会後6ヶ月間はポイント還元率2%!電子マネー「iD」と「QUICPay」の2種類が使えて便利!
ここまでのiDについての解説を読んでわかるように、ポストペイ型のiDとクレジットカードや非常に密な関係にあります。「クレジットカード一体型」「スマートフォン」「iD専用カード」いずれの利用方法であっても、iDに対応したクレジットカードの保有が必要となります。
そこで感じるのが、「iD決済とクレジット決済って何が違うの?」という点です。
iDが使える店舗のほとんどがクレジットカード決済にも対応しています。どちらも使えるというお店においてクレジットカード決済ではなく、あえてiDを使うメリットはどこにあるのでしょうか?
もちろん、iDの一番の強みは“かざすだけで会計ができるその手軽さ”です。そのため、急いでいる時やスマートに会計を終わらせたい時に重宝します。
先ほど紹介したオリコカードザポイントプレミアムゴールドのように、iD決済の方が高ポイント還元というケースもあります。他にもiD利用限定でポイント還元率が高くなるなどのキャンペーンを行っている時はクレジット払いよりもiD払いの方がお得になるでしょう。
プリペイド型iDについては、クレジットカードを持つことのできない未成年でも持てるものがありますので、お子様に現金ではなく電子マネーを持たせたいという方も便利に使うことができます。現金ですと、紛失時の補償は一切ありませんが、プリペイド型iDであれば、停止措置後に再発行をして停止時点での残高を新しいカードに引き継ぐこともできますので現金を持ち運ぶより安全です。
iDの基本情報やメリットについて解説してきましたが、ここまでを読んで「こんなに便利なら電子マネー業界の中では利用金額やシェア率においてトップクラスなんだろう」と思いませんか?
冒頭で解説したように、iDの主流はポストペイ型の電子マネーです。ポストペイ型に絞りこめば、iDとQUICPayの2強となります。一方で、プリペイド型も含めた“電子マネー”というカテゴリーで比較してしまうと、強いのはEdyやSuica、PASMOといった交通系ICであり、iDは上位5つに入れるかどうかといった所でしょう。
近年では、PayPayやLINEPayといったバーコード決済も増えてきており、決済方法全体でみるとiDの利用率というのはあまり高くありません。
これにはiDのデメリットが大きく関係していると考えられます。
これらが、他の決済方法と比較した時にiDのデメリットとしてとらえられてしまう部分です。iDは“電子マネー決済の先駆け”的な存在で一時は圧倒的なシェア率を誇っていました。しかし電子マネーやクレジットカード・バーコード決済など決済方法を提供する金融業者はどこもポイントプログラムや割引サービスなどお得感を出して顧客獲得を狙っています。他の決済方法が奮起するなかで、あまりキャンペーンやテレビCMなどのアピールが少ないiDはシェアが下がっている傾向があります。
iDはスマートに決済ができる上、不安に思われがちセキュリティー面でも一定額以上の決済を行う際はサインが求められることや盗難補償がしっかりとついており安心して利用することができます。
iDとはどのようなものなのか分かりましたか?
最も多い利用方法としては、iDが搭載しているクレジットカードやiDに対応したクレジットカードと連携して使うことになります。そのため、iDのデメリットとされる部分もクレジットカードと合わせて使うことで上手にカバーすることができるでしょう。
iDはポストペイ型だけでなくプリペイド型にも対応していますので、自分の好みやライフスタイルに合わせて自由な使い方をすることができるでしょう。
少額の決済でクレジットカードを出すのは気が引けるという方や、サインや暗証番号不要でスマートに決済を済ませたい方に、iDは非常におすすめの決済方法です。