クレジットカードを申し込んだとき、避けて通ることが出来ないのが審査です。審査と聞くと、堅苦しい、厳しいといった印象を受ける方もいるかもしれません。しかし、多くのカードは最低限の条件さえクリアできていれば、無事に手にすることができます。ここでは審査とはどんなものなのか、期間はどれぐらいかかるのか、そしてカードごとに違いがあるのかといったことを、詳しくご紹介していきます。
クレジットカードの審査とは、申し込みをしてクレジットカードを作りたいというときに、その人に発行しても良いかを見ることです。支払いの際にカード会社が代金を代わりに支払っておくという仕組みであることから、信用できる人でなければ発行しないからです。そのため、審査の無いクレジットカードはありません。
クレジットカードの申し込みをするときには、年齢や職業だけでなく、年収などといった細かいことも虚偽なく入力する必要があります。カード会社はその情報をもとにして、その人の経済力や社会的地位、信頼性を判断します。
また、過去にクレジットカードの利用で代金の支払いを延滞していたり、多重申し込み、自己破産といった問題があった人は、個人信用機関にブラックリストとして記録されます。その記録も見ているので、カードの申し込み情報だけですべてを判断しているわけではないのです。
審査は、申し込み情報にコンピューターが点数を付ける「スコアリング」が行われます。スコアリングでは、公務員や会社の正社員といった安定性のある職業が特に高い点数を付けられます。基本的に、無職でない限りは点数に問題がありません。
勤続年数も、スコアリングで見られるポイントです。もちろん年数が長いほど高得点となりますが、新社会人でもブラックリスト入りをしていない限りは発行されるので、特に心配する必要はないでしょう。
また、年齢もスコアリングに関係しています。20歳以上であれば作ることのできるカードがほとんどですが、実は年齢が高いほど信頼性が高く見られるわけではありません。
例えば20歳の人と30歳の人が、どちらも初めてのクレジットカードの申し込みだったとします。この場合、実は有利になるのは20歳の人です。30歳で初めてのクレジットカードというのは、個人信用機関に何の情報も無いということになります。それに対して、ブラックリスト入りした人も情報の保管期限が過ぎると何の情報もない状態になります。つまり、クレジットカードの申し込みができるようになった20歳から30歳までの10年の間に、ブラックリスト入りしていたのではと疑われる可能性があるのです。他にも住宅ローンや車のローンなどの状態も見られるため、審査が比較的厳しいカード会社への申し込みには注意が必要となります。
クレジットカードの審査期間というのは、カード会社によって差があります。即日で発行されるものもあれば、3週間ほどかかるものもあります。また、明らかに問題の無い人はすぐ審査に合格しやすいというように、同じカード会社のカードでも人によって多少の差が生じます。
大手のカード会社として知られている、三井住友とアメックスを取り上げて紹介しましょう。
三井住友VISAカードは様々な種類があるため多少の差はありますが、基本的に審査結果は申し込み当日にわかります。申し込んだときが夜だったり、申し込み件数が多くて混雑している場合は、時間がかかってしまい当日中に結果がわかるとは限らないので注意しましょう。
三井住友VISAカードの審査は、特に基準が厳しいわけではありません。収入のある人であれば問題なく審査に合格し発行されます。もちろん、非正規雇用の方や学生の方なども、特に審査落ちをしてしまう心配がありません。
なお、三井住友VISAカードへの申し込み後、ネット上で審査状況を確認することができます。こちらにアクセスし、申込番号、生年月日、電話番号を入力すると照会画面になります。午前中に申し込んでおけばその日のうちに簡単に審査結果を確認できるので、申し込みの際は活用しましょう。
また、「アメックス」で知られるアメリカン・エキスプレス・カードは、申し込み方法によって審査期間に差が生じます。ネットや郵送、電話、特別営業所からの申し込みの4種類です。この中ではネット申し込みが最も審査機期間が短く、最短で1日、長くても3日です。なお、日数は営業日を意味しています。例えば2日で審査が完了するものでも金曜日に申し込むと、土日の営業日ではない2日間も合わせて4日かかるということになります。申し込みをする曜日には注意しておきましょう。
また、郵送をはじめとするネット以外での申し込みは、10日前後かかってしまうことが多くなっています。できるだけ早くカードを手にしたい方は、できるだけ月~水曜日の間で、なおかつネット申し込みを利用するようにしましょう。
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即日発行で、なおかつ人気のカードはエポスカード、ビックカメラSuicaカード、セゾンカードインターナショナル、ACマスターカード、ルミネカードなどです。(ACマスターカードについては、新型コロナウイルス感染拡大防止に伴う業務の縮小によりクレジットカードを発行できない場合がございます)
そもそも即日発行できるクレジットカードというのは、申し込んだその日のうちにカードを手にすることができるカードです。申し込んだその日に審査結果が分かるカードは、審査こそ早く完了しても、手元に届くまで1週間前後かかってしまうことが多いのです。
しかし即日発行のカードは、申し込みをした人に所定のお店などに出向いて取りに来てもらうという形式です。申し込みをした人へ届ける配送時間をかけずに済ませているというのが、即日発行を実現しています。
ビックカメラSuicaカードならビックカメラの店舗というように、そのカードに関係するお店に出向いて申し込むことでカードを即日発行してもらうことができるのです。
氏名や住所をはじめとする個人情報を入力すると、30分から1時間程度で審査が完了し、審査に合格していればその場でカードを受け取ることができます。なお、即日発行のカードだからといって、審査が甘かったり、入力する個人情報が少ないというわけではありません。カードを手にするまでの時間が短いということ以外は、基本的に従来のカードと変わりません。
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カードごとに審査期間が異なる理由として、所属している個人信用機関が異なっているからということが挙げられます。実は日本中のクレジットカードが、1つの個人信用機関に所属しているわけではないのです。
エポスカードといった流通系、アコムなどの消費者金融系、そして三井住友などの銀行系で、それぞれ別な個人信用機関に所属しています。各々で職業や保有資産などを見て審査のプロセスを進めているからこそ、カードごとに審査期間が異なっているのです。
また、カードのグレードが関係していることもあります。クレジットカードとひとくちに言っても、収入さえあれば手にできる一般カードから、富裕層でなければ手にできないブラックカードまで、グレードに違いがあります。グレードの高いカードほど審査が厳しくなるため、即日発行などのスピード重視のカードよりも少なからず審査が長くなる可能性があるのです。
いかがだったでしょうか。クレジットカードの審査は過去に問題を残しておらず、毎月収入さえあれば、基本的にどの一般カードでも持つことができると言っても過言ではありません。また、一般カードを活用しているうちに上のグレードのカードへの招待がされる場合もあります。1つの種類のカードを長く使っていくのであれば、審査の甘さで選ぶのではなく、ポイントなどの特典で選ぶと良いでしょう。逆に、クレジットカードさえ手にできれば良いといった方は、一般カードの中でも審査の甘さで定評のあるカードを選ぶようにしましょう。