お得にマイルを貯めることができると人気のANA一般カードですが、種類が多くてどれを選べばよいのかわからないという声が多く聞かれます。そこで本ページでは、全部で8種類あるANA一般カードの基本情報を解説しながら、“付帯保険”“ボーナスマイル”といった重要なポイントを徹底的に比較していきます。それぞれのカードのメリット・デメリットをしっかりと把握した上で、自分にピッタリの1枚を見つけてみましょう。
通常、ANA(全日本空輸)のマイルを貯めるには「ANAマイレージクラブカード」というカードが必要となります。このANAマイレージクラブカードの機能にクレジット機能やIC機能がプラスされたカードが『ANAカード』と呼ばれるクレジットカードです。
ANAでは、様々なカード会社と提携を結びANAカードを発行しています。ANAカードにもランクがあり、一番スタンダードなカード内容となっているものを“一般カード”と表現しています。次いで“ワイドカード”“ワイドゴールドカード”“ゴールドカード”“プラチナカード”と幅広く用意されているのです。今回は最もベーシックな内容となっている一般カード全8種類について徹底解説していきます。
一般カードに属するANAカードは全部で8種類発行されています。それぞれカードとしてのスペックやカード発行会社が異なっていますので、1枚ずつその詳細を見ていきましょう。
《ANA JCB一般カード》
ANA一般カードの中でも最もスタンダードな種類のクレジットカードです。国際ブランドはJCBであり、カード発行会社もJCBとなっています。
年会費 |
2,160円 |
---|---|
カード発行会社 |
JCB |
マイル還元率 |
0.5% OkiDokiポイントプログラム 1,000円で1ポイント 1ポイント5マイル |
国際ブランド |
JCB |
特徴 |
・楽天Edyが搭載 ・楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピングでポイント2倍 ・ETCカード年会費無料 ・ポイントの有効期限は2年 |
2年目以降は¥2,000の年会費が発生してくるものの、継続時ボーナスとして毎年1,000マイルが付与されますので、実質的な年会費は¥0と言ってもよいでしょう。
100円で1マイルたまる、ANAマイラーなら必須の一枚!ANA、QuicPay、nanacoの機能が集約され、セブンイレブンでQuicPayで支払うと、通常ポイントに加えマイルとnanacoポイントが貯まります。年間利用額50万円以上で翌年獲得ポイント10%アップ!年間100万円だと20%の大幅アップ!
《ANA VISA/マスター 一般カード》
上で紹介したANA JCB一般カードの国際ブランド違いがこちらの2枚です。国際ブランドVISAとMastercardについては、三井住友カードから発行されています。
年会費 |
2,160円 |
---|---|
カード発行会社 |
三井住友カード |
マイル還元率 |
0.5% ワールドプレゼントポイント 1.000円で1ポイント 1ポイント5マイル |
国際ブランド |
VISA/mastercard |
特徴 |
・おサイフケータイなどで使えるiD機能付き ・ETCカード初年度無料(翌年以降も1回でも利用があれば無料) ・楽天Edy機能搭載 ・お子様対象の「ANA VISAプリぺイドカード<チャージ限定型>」」を無料発行 |
基本的なスペックに関しては、JCBブランドのものと大差ありません。
スタンダードな1枚となっている当該カードですが、三井住友カードでは「ワイドカード」「ワイドゴールドカード」「プラチナプレミアムカード」とさらに上に3つのランクのカードが用意されています。最高ランクのプラチナプレミアムに関しては国際ブランドVISAのみ対応している形となりますので、継続利用によるランクアップを目指している方はMastercardブランドよりもVISAブランドを選択しておくことが推奨されます。
《ANAアメリカン・エキスプレス®・カード》
ステータスカードの代名詞的存在であるアメリカン・エキスプレスとANAが提携を結んで発行している1枚です。一般カードというカテゴリーには属していますが、一般的なゴールドカードと同等程度のステータス性の高い優待を受けることができます。
年会費 |
7,560円 |
---|---|
カード発行会社 |
アメリカン・エキスプレス |
マイル還元率 |
1.0%~ メンバーシップ・リワード 100円で1ポイント 1,000ポイントで1,000マイル |
国際ブランド |
アメリカン・エキスプレス |
特徴 |
・楽天Edyが付帯 ・空港ラウンジサービスあり ・手荷物無料宅配サービス ・マイル還元率が高い |
他の7枚のANA一般カードと比較すると年会費が高いですが、その分、付帯保険は手厚い内容となっており、このカード1枚で安心して渡航することができるでしょう。
また、一般カードの中で唯一ラウンジサービスや手荷物無料宅配サービスなどが優待として設けられており、一般カードというよりも一定のステータスを感じることのできるスペックとなっています。
ANAマイルがとにかく貯まる一枚!ANAグループ便の利用で、通常のマイルに加えて区間基本マイルの10%のボーナスマイルが付与。ANA航空券購入や機内販売のお買い物はポイント1.5倍、ANAカードマイルプラス提携店舗ならポイントとマイルをダブルで獲得!「ポイント移行コース」に登録すると、ポイントは無期限。
《ANA JCBカード ZERO》
ANAとJCBが若者向けに発行しているこの1枚は、ANA一般カード全8種の中で唯一の年会費無料カードとなっています。航空系クレジットカードを持ちたいが、まずは年会費の発生しないもので試してみたいという方に人気です。
年会費 |
無料 |
---|---|
カード発行会社 |
JCB |
マイル還元率 |
0.5% OkiDokiポイントプログラム 1.000円で1ポイント 1ポイント5マイル |
国際ブランド |
JCB |
特徴 |
・18歳以上29歳以下の方限定 ・楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピングでポイント2倍 ・国内外旅行保険無し ・発行から5年間の限定カード(5年後は、審査の上“ANA JCB一般カード”への切替が可能) |
申し込み者が18歳~29歳と限られていることに加えて、利用可能年数も5年間と決められている、非常に限定的なクレジットカードです。
その分、年会費無料にも関わらずフライトボーナスマイルもプラス10%と、他の年会費有料カードと同じボーナスマイルを貰うことのできるお得度が高い1枚となっています。
まずは年会費無料の当該カードでANAカードというものを試してみて、その後はANA JCB一般カードで利用を続けていくという方が多いようです。
18歳以上29歳以下の方限定で5年間年会費無料で利用できる新しいANAカード!ANA便搭乗ボーナスマイルや日々のショッピングで貯まったポイントをマイル移行でマイルがみるみる貯まる!
《ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)》
ANAと東京地下鉄(東京メトロ)とJCBカードの3社提携カードとして発行されているこのクレジットカードは、様々な機能が1枚に集約されたお得で便利なカードとなっています。
貯まるポイントがマイル・メトロポイント・OkiDokiポイントと3種類あるので、それぞれをきちんと管理して上手に使いこなしていく必要があります。
年会費 |
2.160円 |
---|---|
カード発行会社 |
JCB |
マイル還元率 |
0.5% OkiDokiポイントプログラム 1.000円で1ポイント 1ポイント5マイル |
国際ブランド |
JCB |
特徴 |
・交通系IC PASMO搭載(オートチャージ可) ・楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピングでポイント2倍 ・1枚で「ANAマイル」「メトロポイント」「Oki Dokiポイント」が貯められる ・定期券機能あり |
当該カードを定期券として利用することができ、学生でも申しこむことができるという点から、海外留学やホームステイなどを予定している大学生にも人気の高い1枚です。
カード利用で貯めることのできる3つのポイントは移行や相互交換が可能なので、自分のライフスタイルに合わせてポイントを無駄なく使うことができるでしょう。普段の生活の中で公共交通手段を利用することの多いという方は、このカードを使うことで陸移動でもマイルを貯めることができます
新規入会時にもらえる1,000ボーナスマイルとは別に、入会キャンペーンとしてメトロポイントやマイルがもらえるキャンペーンを不定期ではありますが開催しています。キャンペーンを利用すると更にお得にマイルを貯めることができるでしょう。
ANAカードとPASMOの機能がひとつになった初年度年会費無料のソラチカカード。日々のショッピングと東京メトロ利用で、メトロポイントとOkiDokiポイントがダブルでたまる!ポイントはマイル移行ができるのでマイラーにおすすめ!空陸どこでもとにかくマイルがたまる!
《ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカード》
“5つの機能が1枚に!暮らしのすべてがマイルに変わる”というキャッチフレーズが付いている当該カードは、ANA・東京急行電鉄(東急)・東京地下鉄の3社が提携して発行しています。
一方で国際ブランドはMastercard限定であり、利用に応じてのランクアップはありませんので注意しましょう。
年会費 |
2,160円 |
---|---|
カード発行会社 |
三井住友カード |
マイル還元率 |
0.5% ワールドプレゼントポイント 1.000円で1ポイント 1ポイント5マイル |
国際ブランド |
mastercard |
特徴 |
・交通系IC PASMO搭載 ・TOKYU POINTが貯まる ・定期券機能あり ・銀聯カード追加可 |
クレジットカード機能、ANAマイレージクラブカード機能、東急ポイント機能、PASUMO機能、定期券機能という5つの機能が搭載されており3つのポイントを貯めることができます。東急ポイントもクレジットカード機能で貯まるワールドプレゼントポイントも、それぞれANAマイルに移行することができますので、まさに生活のすべてをマイルにすることができる1枚となっています。
東急ポイントが貯まる主な加盟店は以下の通りです。
百貨店TOKYU・東急ハンズ・青山フラワーマーケット・エトモ・渋谷109・出光サービスステーション・タイムズパーキング・ぐるなび・東急リバブル
これらのお店をよく利用される方は、当該カードがおすすめです。
《ANA VISA Suicaカード》
ANAと東日本旅客鉄道(JR東日本)が三井住友カードと提携を結んで発行しているクレジットカードです。クレジットカード機能に加えて、交通系ICのSuica機能とANAマイレージクラブカードの機能が付いており、渡航の際だけでなく普段の生活の中でもお得にマイルを貯めることができる1枚となっています。
年会費 |
2,160円 |
---|---|
カード発行会社 |
三井住友カード |
マイル還元率 |
0.5% ワールドプレゼントポイント 1.000円で1ポイント 1ポイント5マイル |
国際ブランド |
VISA |
特徴 |
・交通系IC Suica搭載 ・家族カードなし ・お子様対象の「ANA VISAプリペイドカード<チャージ限定型>」」を無料発行 ・銀聯(ぎんれん)カード追加発行可 ・定期券機能なし |
JR東日本圏内の人にオススメなのがこの1枚です。IC決済の中で最も普及率が高いといわれるSuicaを搭載しているため、クレジットカードとしてだけではなくICカードとしてもスマートに決済をすることができ非常に便利でしょう。
ANA VISA一般カードでは学生不可となっておりますが、こちらのカードは大学生や専門学生であっても申し込みをすることができます。
初年度年会費無料!入会時・毎年のカード継続時に+1,000マイルのボーナスマイルをプレゼント!さらに、ANAグループ便搭乗の度に区間基本マイレージの+10%のボーナスマイルもゲット!ショッピングやフライトでANAマイルがお得に貯まるだけでなく、Suicaチャージでもポイントがたまってとってもお得。通勤や通学などでSuicaを利用する方にオススメです。
《ANA VISA nimoca カード》
西日本鉄道が発行しているICカード乗車券の名称であるnimoca(ニモカ)は、九州地方中心として利用することができます。西日本鉄道とANAが三井住友カードと提携して発行している当該カードは、ANA一般カードの中で一番新しい種類のクレジットカードです。
年会費 |
2,160円 |
---|---|
カード発行会社 |
三井住友カード |
マイル還元率 |
0.5% ワールドプレゼントポイント 1.000円で1ポイント 1ポイント5マイル |
国際ブランド |
VISA |
特徴 |
・交通系IC nimoca搭載 ・銀聯カード発行可 ・nimocaオートチャージが利用可 ・定期券機能あり |
西日本鉄道のエリア内にお住まいの方であれば、作っておきたい1枚がこのANA VISA nimocaカードです。定期券機能もありますので、通勤通学の電車やバスといった交通手段の定期券としても利用することができます。
冒頭で紹介したスタンダードなANAカードよりも明るい水色の券面デザインとなっており、爽やかな印象のカードです。
それぞれのカードの基本的な情報についてわかりましたか?ANAマイルが貯まるという点では共通しているものの、それぞれに搭載しているIC機能が異なる・国際ブランドが異なるなどの違いがありましたね。
基本的な情報が分かったところで、ここからは知っておきたい重要な内容を5つピックアップして8枚を徹底比較していきます。
まずは8枚の申し込み条件について比較していきましょう。冒頭でも解説したように、今回ご紹介している8枚のカードは、ANAカードの中でも最もスタンダードな一般カードに分類されるものであり、ランクが上のカードと比較すると申し込みに対する条件はあまり厳しく設定されてはおりません。
カード名称 |
申し込み条件 |
---|---|
ANA JCB一般カード |
18歳以上(学生不可)で、本人または配偶者に安定継続収入のある方 |
ANA VISA/マスター 一般カード |
満18歳以上の方(高校生・大学生は除く) |
ANAアメリカン・エキスプレス®・カード |
20歳以上 本人に安定した継続的な収入のある方 |
ANA JCBカード ZERO |
18歳~29歳(学生不可)で日本での支払いが可能な方 |
ANA To Me CARD PASMO JCB |
18歳以上 学生可 |
ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカード |
満18歳以上の方(高校生は除く) |
ANA VISA Suicaカード |
満18歳以上の方(高校生は除く) |
ANA VISA nimoca カード |
18歳以上で、本人または配偶者に継続安定収入のある方。 または高校生を除く18歳以上で学生の方 |
申し込み条件は年齢や学生の可否に関する条件のみとなっており、年収や勤続年数・雇用形態などの制限があるカードは1枚もありません。
大学生や専門学校生などが申し込むことのできるカードは、ANAアメリカン・エキスプレス®・カード、ANA To Me CARD PASMO JCB、ANA VISA Suicaカード、ANA VISA nimoca カードです。
年会費無料のクレジットカードが増えてきていますが、ANA一般カードは8枚のうち7枚が年会費有料のカードとなっています。利用条件を達成すれば、翌年以降の年会費が割引になるものもありますので、年会費に抵抗のある方は割引条件を満たして上手にカードを使ってみましょう。
カード名称 |
年会費 |
---|---|
ANA JCB一般カード |
初年度:無料 |
翌年以降:¥2,000+税 割引:年会費割引サービスはなし |
|
ANA VISA/マスター 一般カード |
初年度:初年度無料 |
翌年以降:¥2,000+税 割引:①WEB明細書サービスの登録で¥500+税 割引 ②マイ・ペイすリボに設定の上利用で¥975+税 割引 (①と②の併用は不可。割引率の高い方が適用)
|
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ANAアメリカン・エキスプレス®・カード |
初年度:¥7,000+税 |
翌年以降:¥7,000+税 割引:年会費割引サービスなし |
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ANA JCBカード ZERO |
初年度:無料 |
翌年以降:無料
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ANA To Me CARD PASMO JCB |
初年度:無料 |
翌年以降:¥2,000+税 割引:年会費割引サービスなし |
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ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカード |
初年度:無料 |
翌年以降:¥2,000+税 割引:①WEB明細書サービスの登録で¥500+税 割引 ②マイ・ペイすリボに設定の上利用で¥1,249+税 割引 (①と②の併用は不可。割引率の高い方が適用)
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ANA VISA Suicaカード |
初年度:無料 |
翌年以降:¥2,000+税 割引:①WEB明細書サービスの登録で¥500+税 割引 ②マイ・ペイすリボに設定の上利用で¥1,249+税 割引 (①と②の併用は不可。割引率の高い方が適用)
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ANA VISA nimoca カード |
初年度:無料 |
翌年以降:¥2,000+税 割引:①WEB明細書サービスの登録で¥500+税 割引 ②マイ・ペイすリボに設定の上利用で¥1,249+税 割引 (①と②の併用は不可。割引率の高い方が適用)
|
ANAアメリカン・エキスプレス®・カードとANA JCBカード ZEROを除いては、5枚のカードすべてが“初年度年会費無料・翌年以降の年会費は¥2,000+税”と一律です。
年会費が¥2,000かかってしまうとはいえ、ボーナスマイルとして継続時に1,000マイル付与を受けることができますので、実質的な費用として考えると損はしていないでしょう。
先ほどは本カード会員の年会費について比較しましたが、続いては家族カード会員についても同じ様に比較していきます。
カード名称 |
年会費 |
---|---|
ANA JCB一般カード |
初年度:無料 |
翌年以降:¥1,000+税 割引:年会費割引サービスはなし |
|
ANA VISA/マスター 一般カード |
初年度:無料 |
翌年以降:¥1,000+税 割引:マイ・ペイすリボに設定の上利用で¥525+税 割引 |
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ANAアメリカン・エキスプレス®・カード |
初年度:¥2,500+税 |
翌年以降:¥2,500+税 割引:年会費割引サービスなし |
|
ANA JCBカード ZERO |
初年度:無料 |
翌年以降:無料 |
|
ANA To Me CARD PASMO JCB |
初年度:無料 |
翌年以降:¥1,000+税 割引:年会費割引サービスなし |
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ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカード |
初年度:無料 |
翌年以降:¥1,000+税 割引:マイ・ペイすリボに設定の上利用で¥525+税 割引 |
|
ANA VISA Suicaカード |
家族カード発行なし |
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ANA VISA nimoca カード |
初年度:無料 |
翌年以降:¥1,000+税 割引:マイ・ペイすリボに設定の上利用で¥525+税 割引 |
家族カードに関しても、¥1,000+税となっているものが多く、本カード会員と同じスペックのカードが半額の年会費で持つことができるのは非常にお得です。
ANA VISA Suicaカードは家族カードの発行がありませんので、注意しましょう。
ANAカードを検討されているという方であれば、旅行や出張などで渡航する頻度が高いかたが多いでしょう。そこで重要となってくるのがカードに付帯している保険の種類やその補償内容です。自動付帯や利用付帯といった点もしっかりとおさえて比較してきましょう。
カード名称 |
付帯保険・補償 |
---|---|
ANA JCB一般カード |
・海外旅行傷害保険:最高1,000万円 ・ショッピングガード保険 海外:最高100万円 ・国内航空傷害保険:最高1,000万円 |
ANA VISA/マスター 一般カード |
・海外旅行傷害保険:最高1,000万円 ・ショッピング補償 海外:最高100万円 ・国航空傷害保険:最高1,000万円 |
ANAアメリカン・エキスプレス®・カード |
・国内旅行傷害保険:最高2,000万円 ・海外旅行傷害保険:最高3,000万円 ・国内外ショッピング保険:最高200万円 ・オンラインプロテクション |
ANA JCBカード ZERO |
・ショッピングガード保険 海外:最高100万円 |
ANA To Me CARD PASMO JCB |
・海外旅行傷害保険:最高1,000万円 ・国内航空傷害保険:最高1,000万円 |
ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカード |
・海外旅行傷害保険:最高1,000万円 ・ショッピング補償 海外:最高100万円 ・国航空傷害保険:最高1,000万円 |
ANA VISA Suicaカード |
・海外旅行傷害保険:最高1,000万円 ・ショッピング補償 海外:最高100万円 ・国航空傷害保険:最高1,000万円 |
ANA VISA nimoca カード |
・海外旅行傷害保険:最高1,000万円 ・お買物安心補償:最高100万円 ・国航空傷害保険:最高1,000万円 |
ANA JCBカード ZEROは年会費が無料ということもあり、付帯保険が他の7枚のカードと比較して充実していません。渡航の際には、別途保険が充実したクレジットカードに申しこむか自分で旅行保険に加入することが推奨されます。
ANAアメリカン・エキスプレス®・カードは手厚い補償内容となっておりますが、その他のカードについては疾病治療や傷害治療についての補償が付帯しておりませんので、ANA一般カードだけでの渡航には多少不安が残ります。
ANAカードの醍醐味である“ボーナスマイル”についての比較です。このボーナスマイル加算によってマイルをどんどん貯めることができるでしょう。
カード名称 |
ボーナスマイル |
---|---|
ANA JCB一般カード |
入会・継続時:1,000マイル 搭乗時:区間基本マイレージ×クラス・運賃倍率×10% |
ANA VISA/マスター 一般カード |
入会・継続時:1,000マイル 搭乗時:区間基本マイレージ×クラス・運賃倍率×10% |
ANAアメリカン・エキスプレス®・カード |
入会・継続時:1,000マイル 搭乗時:区間基本マイレージ×クラス・運賃倍率×10% 入会利用ボーナスキャンペーンが豊富 |
ANA JCBカード ZERO |
搭乗時:区間基本マイレージ×クラス・運賃倍率×10% |
ANA To Me CARD PASMO JCB |
入会・継続時:1,000マイル 搭乗時:区間基本マイレージ×クラス・運賃倍率×10% |
ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカード |
入会・継続時:1,000マイル 搭乗時:区間基本マイレージ×クラス・運賃倍率×10% |
ANA VISA Suicaカード |
入会・継続時:1,000マイル 搭乗時:区間基本マイレージ×クラス・運賃倍率×10% |
ANA VISA nimoca カード |
入会・継続時:1,000マイル 搭乗時:区間基本マイレージ×クラス・運賃倍率×10% |
ANA JCBカード ZEROカードは、年会費が無料ということもあり、入会時や継続時にボーナスマイルが付与されるサービスはありません。
それ以外の7枚のカードについては、入会時・継続時・搭乗時いずれのボーナスマイルも同じだけ付与されます。
ANA一般カードに共通した事項として、クレジット機能を使って貯まったポイントはあくまでもポイントでありマイルではないという点です。ショッピング利用金額に応じて貯まったポイントをマイルへと移行しなければなりません。
その際、移行手数料はかからないものの交換率についてはコースによって異なります。
ANA一般カードではデフォルトのマイルコースは“5マイルコース”で設定されています。10マイルコースに変更することもできますが、その際は移行手数料として年間5,000円~6,000円+税が発生してきますので注意が必要です。
デフォルトで10マイルコースとなっているのは、ANAカードの中でもワイドゴールドカード以上のランクのものに限られています。
このマイル還元率だけを見てしまうと、ANA一般カードは0.5%ということになりますので一般的なクレジットカードよりもお得度が低いように見えてしまいます。近年では、高ポイント還元カードが多く発行されており、年会費無料でもポイント還元率が1.0%以上のものが少なくありません。
ここで注目していただきたいのは、ANA一般カードの0.5%というのはマイル還元率でありポイント還元率ではないという点です。マイルとは、使い方によって価値が変動してくるものなので単純に1マイル=1円の価値ではありません。航空券の購入などに利用すれば1マイル3円以上の価値になることもあります。
つまりポイント還元率0.5%とマイル還元率0.5%は全く別物ということになります。
高ポイント還元率でお得度が高いカードであっても、1ポイントを1マイルとして交換することができるカードはまず存在しません。人気のクレジットカードのポイントをマイルに交換した時の還元率を見てみましょう。
カード名 |
ポイント還元率 |
マイル還元率 |
---|---|---|
ANA一般カード7種 (5マイルコース)
|
0.5%
|
0.5% 1,000円で5マイル |
ANAアメリカン・エキスプレス®・カード |
1.0% |
1.0% 1,000円(10ポイント)で10マイル |
楽天カード |
1.0% |
0.5% 200円(2ポイント)で1マイル (期間限定ポイントなどは交換対象外) |
REXCARD |
1.25% |
0.3% 3,500ポイントで600マイル |
リクルートカード |
1.2% |
0.67% 1,200円で810マイル |
セゾンカード |
0.5% |
0.3% 1,000円で3マイル |
ライフカード |
0.5% |
0.25% 1,000円で2.5マイル |
ポイント還元率ではなくマイル還元率として比較するとANA一般カードの0.5%や1.0%というマイル還元率は高還元であることが分かります。ポイント還元率が良くても、そこからのマイルへの交換レートが低いとマイル交換率が下がってしまうのです。
ANA一般カードは、「ANAが各カード会社と提携を結んだカード」「マイルを上手に貯めたい方に向けたカード」ということもあり、ポイントからのマイルへの交換レートが高いという特徴があります。
8種類のANA一般カードには、共通のサービスが付帯しています。数多くのサービスが付帯していますが、ここでは特に注目の8つのサービスをご紹介します。
家族それぞれ貯めたマイルを合算して交換することができるサービスです。登録手数料は無料で、家族が保有しているカードがクレジット機能のないANAマイレージクラブカードでも対象となります。
一人のマイルでは特典に届かなくても、必要な分を家族間で足し合わせることでマイレージライフが広がることでしょう。
搭乗日当日の予約や変更が可能で、急な事態にも対応できるビジネスマン向けの航空券をカード会員専用運賃で利用することができます。国内線全路線で利用できるので、地方への出張などにも役立ちます。
カード表面下部に刻印されている10桁のお客様番号を伝えることで、航空券予約時に名前・年齢・電話番号といった個人情報の入力の手間が省けます。
上記提携ホテルグループにて、優待価格で宿泊することができます。
国内ではニッポンレンタカー、トヨタレンタカー、オリックスレンタカーを5%割引で利用することができ、海外ではハーツレンタカーを5%~最大20%割引で利用することができます。
国内空港の免税店や空港内の「ANA FESTA」での買い物がカードの提示で5%割引になります。対象となる免税店についてはANAカードのホームページを確認してください。
ANA国内線、国際線およびエアージャパン便での機内販売品の購入時、ANAカードのクレジット決済金額が10%割引となります。
定期的に開催される、ANAのイベントへの招待や参加応募をすることができます。普段はいることのできない工場内や実際に機体に乗ってみるなど、子供だけでなく大人も楽しめるイベントが多数開催されます。
魅力的な特典の多くがマイル中心になっていることは、メリットでもありデメリットでもあると言えるのではないでしょうか。マイルをお得に貯めたいと考えている方向けに発行されているカードであるため、マイルにあまり興味がなくなってしまった時にはあまり重宝するカードではなくなってしまうでしょう。
もちろんマイルをお得に貯めたいという方には嬉しい特典が揃っており、損をすることはないカード内容となっていますが、マイルに興味がなく航空機に乗る機会も全くないという方にとっては十分な恩恵を受けることができないカードです。
環境やライフスタイルの変化によって、渡航の機会が全くなくなりマイルを上手に利用できなくなった時など、メインカードを変更する可能性があるというのもデメリットと言えるかもしれません。
ANA一般カードの共通事項や8枚それぞれのカード内容まで詳しく解説してきましたが、実際に1枚を選ぶとなると悩んでしまう方も多いでしょう。
そこで、8枚それぞれどのような人に向いているかを考えてみました。カード選びの参考にしてみてください。
カード名称 |
こんな方におすすめ |
---|---|
ANA JCB一般カード |
JCBブランドのスタンダードなANAカードがほしい方 将来的なランクアップを狙っている方 |
ANA VISA/マスター 一般カード |
VISA/MastercardブランドのスタンダードなANAカードがほしい方 将来的なランクアップを狙っている方 |
ANAアメリカン・エキスプレス®・カード |
充実した補償内容と優れた付帯サービスを受けたい方 ラウンジサービスを受けたい方 |
ANA JCBカード ZERO |
航空系のクレジットカードを試してみたい方 |
ANA To Me CARD PASMO JCB |
PASMOをよく使う方 定期券と併用したい方 |
ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカード |
東急グループで買い物をすることが多い方 |
ANA VISA Suicaカード |
公共交通機関を利用することが多い方 定期券と併用したい方 |
ANA VISA nimoca カード |
九州にお住まいの方 nimoca定期券と併用したい方 |
ANA一般カードは8種類ともそれぞれ違ったメリットを持っています。
マイルをお得に貯めるポイントとしては、渡航時のフライトマイルだけでなく、日常生活の中でも上手にマイルを貯めているという点にあります。ANAマイレージクラブカードの機能が付帯しておりボーナスマイルの付与がされるという点は共通していますが、その他の機能やスペックを参考に、自分のライフスタイルにあった1枚はどれなのかをしっかりと見極めましょう。