アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カードは、マイル還元率に特化したカードです。最高5%という驚異のレベルで、他のカードを圧倒しています。還元率以外の充実した特典も合わせて、詳しくご紹介します。
目次
アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カードは、アメリカン・エキスプレスが発行しているクレジットカードです。一般カードのアメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カードの上位カードであり、ゴールドカード級に値するカードです。まずは、基本スペックからご紹介します。
対象航空28社の航空券購入で獲得ポイントが3倍の100円=3ポイント付与(3マイル相当)!ポイントは約15社の航空マイルに自由に移行可能で便利!通常利用もアメックスグリーンカードに比べてポイント還元率が常に2倍、ポイントは無期限でお得!ポイント・マイル重視の人におすすめです。
対象航空会社の航空券や、日本旅行などの対象旅行代理店の指定旅行商品の購入で、通常の5倍の100円=5ポイント付与(5マイル相当)
アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カードの年会費は38,500円(税込)です。入会時および毎年のカード継続時に、ボーナスポイントして5,000ポイント(5,000マイル相当)付与されます。そのため、実質的に年会費は下がるといえます。また、申込資格は20歳以上で、本人に安定した収入のある方となっています。
アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カードは家族カードを発行できます。最大で6枚まで追加発行でき、年会費は1枚あたり19,250円(税込)かかります。家族カードの申込資格は、原則として配偶者・両親・18歳以上の子どもです。ただし、18歳未満の高校生の子どもで海外留学やホームステイの予定がある場合などは、家族カードを発行できる可能性があります。
また、ETCカードも発行できます。年会費は無料ですが、新規発行時には手数料として1枚につき850円(税別)かかります。カード更新時は無料です。なお、本会員は1人につき5枚まで、家族会員は1人につき1枚までの発行となります。申込後、通常約1週間から10日で届きます。
アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カードは、インターネット、郵送、空港などのブースから申込むことができます。インターネットなら自宅でいつでも手続きできるのでお手軽です。ブースならアメックスの担当者に直接相談できるメリットがあります。ここでは、最もポピュラーなインターネットからの申込み方法についてご紹介します。
まず、アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カードの申込みホームページに、必要な情報を入力します。その後、所定の審査があり、通常10日間ほどかかります。無事に審査を通過すると、新規カードが本人限定受取郵便(特定事項伝達型)で届きます。受取り時には、次の「本人確認のための公的証明書類」のいずれかの呈示と印鑑が必要です。
新規カードと一緒に預金口座振替依頼書が届くため、必要事項を記入し捺印のうえ返信用封筒で返送する必要があります。インターネットでカードを申し込んだ場合、通常は申込みからカード到着までに1~3週間かかります。もし、発行を急ぐ場合は、専用窓口に電話にて相談すれば、審査のスピードを早めてくれる場合があります。
なお、アメリカン・エキスプレスのカードは、一律の利用可能枠が設定されていません。利用可能枠は、個々のカード会員の利用状況や支払い実績などによって異なります。不正利用の防止や貸し倒れなどを防ぐため、利用可能額が予想よりも低く設定される可能性もあります。
アメリカン・エキスプレスやダイナースクラブなどの外資系は、独自の審査があります。過去の延滞履歴よりも、現在の収入や直近のクレジットヒストリーを重視する傾向にあるといわれています。もし、審査に落ちてしまったら、6ヵ月以上経ってから再度チャレンジすることをおすすめします。
アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カードのポイントの仕組みやお得な貯め方についてご紹介します。
アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カードは、アメックスのポイントプログラムである「メンバーシップ・リワード」が適用されます。通常の利用で100円あたり1ポイント付与されます。1,000ポイントを1,000マイルに移行できるため、マイル付与率は1%です。月間の利用合計金額ではなく、利用1件ごとの金額で換算され、100円未満の利用にはポイントがつきません。なお、ポイントの有効期限は無期限です。
ただし、一部にポイント加算対象外や「200円=1ポイント」で換算される加盟店があります。詳しい内容は次の通りです。
【加算対象外】
NHK、電子マネー(楽天Edy・モバイルSuica・SMART ICOCA)、寄付団体など
【200円=1ポイント】
電力会社、ガス会社、水道局、税金、国民年金保険料、Amazon Pay、d払い(QRコード、バーコード決済分)、ローソンスマホレジ、病院など
アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カードには、「スカイ・トラベラー5倍ボーナス」という特典があります。対象航空会社27社の航空券を公式サイトなどから直接カードで購入した場合、または対象旅行代理店2社の指定旅行商品を公式サイトや指定店舗などから直接カードで購入した場合、ポイントが5倍(100円=5ポイント)になってお得です。ただし、スカイ・トラベラー5倍ボーナスには上限があり、通常ポイントと合わせて年間(1月~12月)100,000ポイント(カード利用額200万円相当額)となっています。
対象航空会社は、アシアナ航空、アリタリア-イタリア航空、エア タヒチ ヌイ、ANA、エールフランス航空、エティハド航空、エバー航空、エミレーツ航空、オーストリア航空、ガルーダ・インドネシア航空、カンタス航空、キャセイパシフィック航空、KLMオランダ航空、シンガポール航空、スイス インターナショナル エアラインズ、スカンジナビア航空、スターフライヤー、タイ国際航空、大韓航空、チャイナエアライン、デルタ航空、日本航空、バニラエア、フィリピン航空、フィンランド航空、ブリティッシュ・エアウェイズ、ルフトハンザ ドイツ航空です。
対象旅行代理店の指定旅行商品は、日本旅行のウェブサイトおよび店舗(上記対象航空会社の航空券、パッケージ・ツアー、前払いで手配されるホテルなどの宿泊代金、JR・バスのチケットの購入)と、アップルワールド(前払いで手配されるホテルなどの宿泊代金)です。
アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カードを利用して、航空券や旅行商品を初めて購入すると、10,000ボーナスポイントが付与されます。ただし、カード入会後1年以内に、対象航空会社27社の航空券を公式サイトなどから購入した場合、または、対象旅行代理店2社の指定旅行商品を公式サイトや指定店舗などから購入した場合のいずれか初回購入時に限ります。なお、対象航空会社27社と対象旅行代理店2社の指定旅行商品は、前述の「スカイ・トラベラー5倍ボーナス」の内容と同様です。
ボーナスポイント・パートナーズに加盟している店舗でアメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カードを利用すると、ポイントが通常より多く貯まります。事前登録は必要ありません。100円につき2ポイント、3ポイント、5ポイント、10ポイントの4種類があり、最大10倍となって大変お得です。主な内容は次の通りです。
アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カードを利用して貯まったポイントは、多種多様な使い道があります。
ANAをはじめ15の提携航空パートナーのポイントに移行することができます。1,000ポイントあたり1,000マイルに移行でき、最少1,000ポイントから可能です。移行できるのは、原則として会員名義で登録しているマイレージ番号に限ります。ポイント移行には、事前に提携先パートナーの会員登録を行う必要があります。なお、ポイント移行手数料はかかりません。
提携航空パートナーは、アリタリア-イタリア航空 「クラブ・ミッレミリア」、 ヴァージン アトランティック航空 「フライングクラブ」、ANA 「ANAマイレージクラブ」、エティハド航空「エティハド ゲスト」、エミレーツ航空「エミレーツ・スカイワーズ」、エールフランス/KLM航空「フライングブルー」、カタール航空「プリビレッジクラブ」、キャセイパシフィック航空「アジア・マイル」、シンガポール航空「クリスフライヤー」、スカンジナビア航空「SAS ユーロボーナス」、タイ国際航空「ロイヤルオーキッドプラス」、チャイナエアライン「ダイナスティ・フライヤー・プログラム」、デルタ航空「スカイマイル」、フィンランド航空「フィンエアー・プラス」、ブリティッシュ・エアウェイズ「エグゼクティブ・クラブ」です。
ただし、「ANAマイレージクラブ」へのポイント移行には、「メンバーシップ・リワードANAコース」の参加費(年間 5,500円・税込)が必要となります。「ANA マイレージクラブ」へのポイント移行の上限は、年間40,000 ポイントまでです。
ポイントは、ショッピングや公共料金の支払い、レストランなどのカード利用後の支払い代金に利用できます。1ポイントあたり0.5~1円分と幅があり、利用内容によって異なる交換レートが適用されます。最少3,000ポイントからの利用となります。オンライン・サービスに登録後、利用したいポイント数を設定すると、ポイント交換分の合計金額が次回請求金額より差し引かれます。
なお、旅行代理店にて航空券を購入した場合は、航空会社での利用として記載され、交換レートが異なることがあります。また、電子マネーで旅行商品を購入した場合は、1ポイントあたり0.5円となります。
対象の旅行代理店において、各社国際線航空券、パッケージ・ツアーや国内宿泊の手配などの旅行代金にポイントを利用できます。1ポイントあたり1円となります。最少1,000ポイントから5ポイント単位で利用可能です。対象は、アメリカン・エキスプレス・トラベルオンライン、日本旅行、アップルワールドです。
American Express SafeKey参加加盟店でのお買物の支払い代金にポイントを利用できます。1ポイントあたり0.5~1円分となり、最少1,000ポイントから利用可能です。American Express SafeKeyとは、オンライン・ショッピングをする際に認証コードを入力することにより本人認証を行うサービスで、第三者による不正利用を防止できます。
貯まったポイントは、上記以外にもバラエティ豊かな500以上のアイテムや各種商品券、すぐに使えるEクーポンに交換することが可能です。
アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カードは、旅行前から旅行中まで様々なサービスや特典があります。
アメリカン・エキスプレス・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カードには、海外および国内旅行傷害保険が付帯されています。どちらもチケットやパッケージ・ツアー代金などをカード決済した場合に限ります(利用付帯)。なお、本会員だけでなく、配偶者や生計を共にする親族の方まで補償が適用されます。詳しい内容は次の通りです。
【海外旅行傷害保険】
【国内旅行傷害保険】
海外旅行時には、レストランの予約をはじめ、医療機関の紹介など緊急時の支援まで、世界中のほとんどの国から電話にて日本語でサポートしてもらえるので安心です。24時間通話料無料またはコレクトコールで連絡が可能となっています。
海外旅行時に限り、航空便遅延費用補償が付帯されています。本会員および家族会員が航空券やパッケージ・ツアーなどをカード決済した場合に補償されます(利用付帯)。詳しい内容は次の通りです。
万が一、アメリカン・エキスプレス・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カードを紛失したり盗難にあったりした場合、「緊急仮カード」を迅速に発行してもらえます。ただし、カード券面の色が通常と異なるため、カードの呈示が必要な特典は利用できません。また、セキュリティー番号が記載されないため海外などでカード決済ができない場合があります。なお、「緊急仮カード」の有効期限は発行された日の翌月末までとなり、約1週間で再発行の新しいカードが届きます。
アメリカン・エキスプレス・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カードと利用当日の搭乗券を呈示すると、国内28か所、海外1か所(ダニエル・K・イノウエ国際空港(旧・ホノルル国際空港))の空港ラウンジを無料で利用できます。同伴者1名も無料で利用可能です。フライトまでの時間をゆったりとしたスペースで快適に過ごすことができます。
また、海外旅行からの帰国時に、空港から自宅まで、カード会員1名につきスーツケース1個(またはゴルフバック1個)を無料で配送してもらえます。対象空港は、成田国際空港、羽田空港、中部国際空港、関西国際空港です。さらに、海外旅行時の「大型手荷物宅配」についても優待サービスがあります。カード会員1名につき、JALエービーシーの公示価格より1,000円(税込)割引されます。対象空港は、成田国際空港、中部国際空港、羽田空港国際ターミナルです。
その他にも、空港からのアクセスが良好な空港パーキングのカード会員専用割引・優待特典が受けられます。対象空港は、成田国際空港、羽田空港、関西国際空港、福岡空港です。出発2日前までに、対象パーキングへウェブサイトまたは電話で予約する必要があります。
対象のオンライン旅行予約サイトを利用し、アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カードで決済すると優待価格が適用されます。
【エクスペディア】
世界3万都市の国内外の人気ホテルや海外ツアーを予約できる「エクスペディア」にて、優待が受けられます。海外および国内ホテルの宿泊料金が8%オフ、15万円以上(諸税、手数料等抜き)の海外および国内ツアーを利用した場合は3,750円オフになります。
【アップルワールド.com】
世界約10万軒のホテルを予約できる「アップルワールド.com」で優待が受けられます。専用のサイトからの予約で、全てのホテルが最安値よりさらに5%オフになります。
【一休.com】
国内約1,400の厳選されたホテルや旅館を、充実のプランでリーズナブルに予約できる「一休.com」で優待が受けられます。毎月先着100名に3,000円オフのクーポンコードプレゼントや、カード会員限定特典付きプランがあります。
【日本旅行】
日本旅行の厳選された宿に泊まるプラン「特選の宿」が5%オフで利用できます。
海外用レンタル携帯電話をお得に利用できます。レンタル料は半額(255円→127円/日)、通話料は通常の10%オフになります。対象空港は、成田国際空港、関西国際空港、羽田空港国際線ターミナルです。事前に電話予約する必要があります。
全国で24時間いつでも借りられるカーシェアリングサービス「タイムズ カーシェア」で優待が受けられます。アメリカン・エキスプレスのウェブサイト経由で申込むと、通常1,650円(税込)のタイムズ カーシェア会員カードの発行手数料が無料になります。
また、指定のレンタカー会社にて国内の利用に限り、基本料金から5%割引で利用できます。指定会社は、オリックスレンタカー、トヨタレンタカー、日産レンタカー、ニッポンレンタカー、タイムズカーレンタルです。
アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カードは、充実したプロテクションサービスが付帯されており、安心してショッピングを楽しめます。
アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カードには、「ショッピング・プロテクション」が自動付帯されています。国内外を問わず、カードで購入した商品に破損や盗難などの損害が生じた場合、購入日から90日間補償してくれます。年間の限度額は1名あたり最高500万円まで、免責金額として1事故につき1万円かかります。
アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カードで購入した商品を返品する際、購入店が受け付けてくれない場合に保険金がもらえる「リターン・プロテクション」が付帯されています。期限は購入日から90日以内で、限度額は1商品につき最高3万円相当額まで、家族カードを含めて年間最高15万円相当額までとなっています。また、食品や美術品、中古品など対象とならない商品があるほか、未使用で故障や損傷がなく正常に機能すること、他に加入している保険または購入店の返品規定によって適用されないという条件があります。
病気やケガによる入院など、予約済みの旅行やコンサートをキャンセルせざるを得なくなった場合に、キャンセル料金などを補償してくれる「キャンセル・プロテクション」が付帯されています。同行する予定の配偶者分も一緒に補償してくれます。
アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カードで購入していることが条件で、自己負担額は1,000円またはキャンセル費用の10%に相当する額のいずれか高い方となります。補償金の上限額は、1年間を通じて10万円です。ただし、キャンセル事由がカード会員、会員の配偶者、会員の子どもの傷害による通院の場合、1年あたり3万円が限度となります。また、社命出張によるキャンセルの場合、支払い回数は年間1回が限度となります。
アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カードの下位カード(一般カード)に、アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カードがあります。大きく違う点は、年会費、スカイ・トラベラーボーナスなどです。通常利用時のマイル付与率(1%)は同じで、旅行傷害保険を除く旅行関連のサービスはほとんど差がありません。両カードの違いは下記の表の通りです。
|
スカイ・トラベラー |
スカイ・トラベラー・ プレミア |
---|---|---|
本人・年会費(税込) |
11,000円 |
38,500円 |
家族・年会費(税込) |
5,500円 |
19,250円 |
スカイ・トラベラーボーナス |
3倍 |
5倍 |
入会ボーナス |
3,000ポイント |
5,000ポイント |
継続ボーナス |
1,000ポイント |
5,000ポイント |
ファーストトラベルボーナス |
5,000ポイント |
10,000ポイント |
海外旅行傷害保険 |
最高2,000万円 |
最高5,000万円 |
国内旅行傷害保険 |
最高1,000万円 |
最高5,000万円 |
航空便遅延費用補償 |
〇 |
〇 |
ショッピング・プロテクション |
最高200万円 |
最高500万円 |
リターン・プロテクション |
× |
〇 |
キャンセル・プロテクション |
× |
〇 |
どちらのカードを選ぶかは、スカイ・トラベラーボーナスでどれだけ年会費分の差を埋められるかがポイントです。仮に、1マイルあたり2円として試算してみます。年会費の差は27,500円で、継続ボーナスの差4,000ポイント(8,000円)分を考慮すると、差は19,500円です。この差額を対象航空会社の航空券(スカイ・トラベラーボーナス対象)分の購入で考えた場合、損益分岐点は約487,500円となります。年間で約487,500円以上の利用がある方は、アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カード、それ未満の方はアメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カードがおすすめです。ただし、マイル換算率を2円とした場合のため、利用次第で損益分岐点は変わってきます。
アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カードの最大のデメリットは、38,500円という高額な年会費です。5%という驚異的なマイル還元率となる対象航空会社の航空券の購入や各種ボーナスで取り戻すことができますが、航空券の購入が少ない方には魅力が感じられないでしょう。
プラチナカード級の高額な年会費にも関わらず、世界1,200カ所以上の空港ラウンジを利用できる「プライオリティ・パス」がありません。アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カードは、海外旅行や出張時にお得に利用できるため、海外空港のラウンジサービスが使えないのは非常に残念といえます。
また、ショッピングなど通常の利用で還元率1%となりますが、公共料金や病院での支払いでは0.5%に半減し、電子マネーではポイントが貯まらない点もデメリットです。その他にも、国際ブランドがアメリカン・エキスプレスに限定されることもデメリットといえます。VISA やMasterCardに比べると加盟店数は劣るため、利用できない地域や店舗があるためです。2枚目以降のカードであれば問題ないでしょう。
アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カードの最大の魅力は、マイル還元率が驚異の5%となる点です。対象となる航空会社は26社と幅広く、航空券だけではなく対象旅行代理店で購入できる宿泊代やJR、バスチケット代も含まれます。貯まったポイントは15社の航空会社に1,000ポイントあたり1,000マイルに移行できます。使い勝手も移行レートも最高レベルといえます。ポイントの有効期限がないので、じっくり貯めることも可能です。
また、旅行傷害保険や航空便遅延費用補償、空港ラウンジ無料利用や手荷物無料宅配をはじめとする充実したサービスが付帯されています。アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カードは、旅行や出張の多い方、特に海外の様々な場所に行くことが多い方に大変おすすめのカードです。
貯まったポイントは幅広い航空会社のマイルに交換できますが、その中でも日本在住ならANAマイルに交換する方が多いでしょう。アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カードと同レベルの年会費で、ANA関連のサービスに特化した、ANA アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードがあります。年会費は34,100円(税込)で、ANA航空券や旅行商品など、ANAグループでの利用はポイント2倍(マイル還元率2%)になります。ANAマイルへの移行費用はかかりません。入会・継続時だけでなく、ANAグループ便の搭乗の度にボーナスマイルがもらえます。また、最高1億円までの充実した海外旅行傷害保険が付帯されます。ANAの利用が多い方には、ANA アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードの方がおすすめです。
アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カードは、高額な年会費を十分上回ることができる旅行者のためのカードです。最大の魅力であるマイル還元率5%や豪華なボーナスポイントで、マイルがどんどん貯まります。特に、様々な航空会社を利用する方に大変おすすめのカードです。