アメックスというカードブランドの名前は聞いたことがあっても、どんな特徴があるのか、ご存知ない方は多いかもしれません。
アメックスはさまざまな特典があるカードですが、特に海外でその真価を発揮します。
初めてカードを作る方はもちろん、すでに普段使いのカードを持っている方でも、海外によく行くならアメックスを1枚作っておくと安心です。
この記事では、アメックスの具体的な特典やメリットデメリットについて、詳しくご紹介いたします。
アメックスとは、「アメリカン・エキスプレス」という国際ブランドが発行するクレジットカードの総称です。
「セゾン・アメリカン・エキスプレス・カード」などアメリカン・エキスプレスと提携した会社が発行している提携カードもありますが、この記事では、基本的にアメリカン・エキスプレスが自社で発行しているプロパーカードについてご紹介いたします。
アメックスの大きな特徴は、トラベルサービスや旅行保険などが充実しており、海外利用に強いというところです。
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アメックスを持つことは、海外で遭遇しやすい以下のようなトラブルに対する備えにもなります。
海外に出かける際は、普段より荷物が多く気分も高揚していることから、カード紛失のリスクが高まると考えられます。
また、日本国内より治安が良くない地域も多いため、スキミングなどの不正使用や盗難の被害にあう可能性もあります。
これらの被害にあったとき、アメックスなら24時間いつでも「グローバルホットライン」から、通話無料またはコレクトコールで再発行等の対応をしてもらうことが可能です。
日本語でやりとりできるので、被害のニュアンスが伝わりやすいところも安心できるポイントです。
海外は日本に比べて医療費が高いことが多く、病気やケガで医療機関にかかると、想像以上に多額の請求をされることがあります。
アメックスは海外旅行保険が充実しているので、もしものときにも金銭的負担を大幅に軽減できて安心です。
海外旅行保険は病気やケガだけでなく、賠償責任を負ってしまった場合や、事故で持ち物が破損してしまった場合などにも適用できることがあります。
それではここからは、アメックスの特典について具体的にご説明いたします。
国内28空港・海外2空港の空港ラウンジが、無料で利用できます。
カード会員ではない同伴者も、1名まで無料で利用可能です。
空港ラウンジでは、ソフトドリンクやWi-Fiなどの便利なサービスが受けられます。
世界に1,200ヶ所以上ある空港VIPラウンジを1回32米ドルで利用できるようになる、「プライオリティ・パス・メンバーシップ」に、年会費無料で登録することができます。(通常は年会費99米ドル)
海外旅行の出発時と帰国時に、カード会員1人につきスーツケース1個まで、手荷物を無料配送してもらえます。配送区間は自宅~空港間で、対応可能な空港は、羽田・成田・関空・中部に限られます。
海外旅行の出発時と帰国時に、提携タクシー会社の車を格安定額料金でチャーターして、送迎してもらうことができます。最大乗車人数は5名です。
専任のスタッフに、無料で荷物を運んでもらえるサービスです。対応可能な空港は成田と関空のみで、運んでもらえる区間は下記のとおりです。出発時:空港の駅改札口やバス停からチェックインカウンターまで
帰国時:到着ロビーから空港の駅改札口やバス停まで
手荷物預かり所が、カード会員1人につき荷物2個まで無料で利用できます。対象となるのは中部国際空港のみですので、ご注意ください。
H.I.S. アメリカン・エキスプレス・トラベル・デスクにて対象となる国内線航空券を購入すると、羽田・伊丹空港内の一部飲食店で利用できる、1,000円相当のクーポンがもらえます。
海外で利用できる携帯電話が、半額(1日あたり250円→125円)でレンタルしてもらえて、通話料も通常の10%引になります。対象空港は、成田・関空・羽田(国際線)です。
空港周辺の対象駐車場が、割引価格で利用できます。対象空港は、成田・羽田・関空・福岡です。
アメックスカード会員は、多くの旅行予約サイトで優待が受けられます。
たとえば、世界最大級の旅行予約サイトであるExpedia(エクスペディア)では、国内外ホテルの宿泊料金が8%オフなどの特典があります。
また、「アメリカン・エキスプレス・トラベル オンライン」という、カード会員のみが利用できる旅行予約サイトも用意されています。
海外旅行保険が完備されており、もしものときにも安心です。
一般カードである「アメリカン・エキスプレス・カード」でも、死亡・後遺障害で最高5,000万円、障害・疾病で各最高100万円などの手厚い補償が受けられます。
さらに「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」なら死亡・後遺障害で最高1億円、障害・疾病で各最高300万円など、他社と比較してもトップクラスの補償が受けられます。
カード会員本人だけでなく会員の家族も保険の適用対象になる、「家族特約」が付帯しているのも、うれしいところです。
海外にいるときは、「グローバルオンライン」に電話すれば、日本語で24時間サポートしてもらえます。
カード紛失・盗難・不正使用などのトラブル対処はもちろん、レストランの予約や医療機関の紹介などについても、幅広く相談することができます。
カードで購入した商品が破損・盗難などの損害を受けた場合、購入日から90日間、年間最高500万円までの補償が受けられます。(ショッピング・プロテクション)
さらにインターネット上でカードを不正使用された際に利用金額を負担しなくて済む「オンライン・プロテクション」や、商品の返品を購入店が受け付けてくれない際に、アメックスへ商品を返送することで利用金額を払い戻してもらえる「リターン・プロテクション」も付帯しています。
アメックスのデメリットは、年会費が少々高めであることが挙げられます。
「アメリカン・エキスプレス・カード(一般カード)」の年会費は税込13,200円、「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」の年会費は税込31,900円です。
ただしアメックスは、一般カードでも他社のゴールドカード並みの特典・サービスが付帯していることを考えれば、特別高いわけではありません。
第二のデメリットとしては、アメックスを利用できない店舗やネットショップがたまにあるということが挙げられます。
よく利用するお店がアメックスの加盟店でない場合は、VISAやMastercardブランドのカードも合わせて持っておくと良いでしょう。
海外におけるデメリットとしては、キャッシング機能が無いことが挙げられます。
海外キャッシングは海外ATMで現地通貨を引き出したいときに便利な機能ですが、アメックスは2012年をもってキャッシング機能を廃止したため、利用することができません。
なお、一部提携カードの中にはキャッシング機能が付帯されているものもありますので、詳しくはご自身のカード会社HP等をご確認ください。
ここまで、アメックスの具体的な特典やメリットデメリットなどについてご紹介してきました。
年会費が少々高めなことなど若干のデメリットはあるものの、トラベルサービスや旅行保険などが非常に充実しており、何かと便利なカードです。
特に海外へよく行く方なら、旅と海外生活を、よりお得で安心なものにすることができます。
ぜひ実際にカードを使ってみて、その真価を実感していただきたいと思います。